そんなあなたへ 〜アレクサンダー・テクニークって、どんなことするの?〜
- 本番前になると肩にグッと力が入ってしまう
- ふだんから首が固まっている気がする
- 呼吸が浅い、息が続かない
- 姿勢を正そうとするとかえって疲れる
- 「もっと力を抜いて」と言われても、どうしたらいいのかわからない
こんな経験、ありませんか?
そう言う私自身も、昔はそうでした。
「ちゃんとやらなきゃ」と思えば思うほど、体に力が入ってしまい、
頑張っているのにうまくいかない。
そのくせ、人からは「力んでるね」「もっとラクにやったら?」なんて言われてしまう。
じゃあ、「ラクに」ってどうやるの?
どうしたら“がんばる”ことと“力を抜く”ことのバランスが取れるの?
そんなふうに感じている方に、ぜひ知ってもらいたいのが
アレクサンダー・テクニークという方法です。
「不必要な緊張を手放す」って、どういうこと?
アレクサンダー・テクニークを紹介するときに
「不必要な緊張を手放す」という言葉をよく使います。
たしかにその通りなんです。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみたいんです。
たとえば、知らない場所に行くとき、
大事な本番の前、
誰かに見られていると感じたとき…。
そんなとき、緊張するのは自然なことです。
むしろまったく緊張しないと、
大事な場面にちゃんと向き合えないことだってあります。
だから「緊張=悪いもの」ではありません。
必要な**筋肉の引き締まり(収縮)**があってこそ、
集中できたり、力を発揮できたりすることもあります。
じゃあ、アレクサンダー・テクニークで言う
「不必要な緊張」って何のこと?
それは、
目的のために実際には使わなくてもいい筋肉まで、
つい一緒にがんばらせてしまっているようなこと。
よくあるのが、
「やり方は教えてもらった。
その通りにやってる…つもりなのに、うまくいかない」
というパターン。
そんなとき、
本来使わなくていい筋肉が縮まってしまっていて、
その収縮が動きをじゃましていることがあります。
しかもその“余計な動き”って、
多くの場合、自分では気づけないんですよね。
代表的なのは、**後頭下筋群(こうとうかきんぐん)**と呼ばれる、
首のつけ根・頭のすぐ下にある小さな筋肉たち。
ほんの少し頭を後ろに引くだけでもここはギュッと縮まりやすく、
多くの人が無意識にここを使いすぎています。
でもこの筋肉群は、本来「視線の安定」や「細かな調整」のためのもので、
力を込め続けて支えるような役割ではないんです。
だから、
後頭下筋群が無意識に収縮したままになっていると、
首全体や背中の動きまで制限されてしまうこともあるんです。
で、「それ、やめたら?」と言われても、
やめられない。
やめようとしても、逆に力んでしまったりする。
「え、どうしたらいいの?」
「わーこまった!」
ってなるところから先を助けてくれるのが、
アレクサンダー・テクニークです。
無理に頑張らないようにするための方法ではなく、
必要なことにだけちゃんとエネルギーを使えるようになるための練習。
だからこそ、
「緊張をなくす」のではなくて、
「目的のために本当に必要な動きだけに集中できるようにする」
というふうに捉えてもらえると、
少し分かりやすくなるかもしれません。
ちょっと気になるな…と思ったら
もしあなたが、
「がんばってるのに、うまくいかない感じがある」
「もっとラクに動けたらいいのに」
「姿勢や呼吸のこと、ずっと気になってた」
そんな思いを抱えていたら、
アレクサンダー・テクニークのレッスンはきっと役に立ちます。
実際に体を通して体験すると、
「あ、こんなに違うんだ」と驚く方も多いんです。
あなたの身体にすでに備わっている可能性を、
いっしょに丁寧に探していきましょう
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