ぶつぶつぶつぶつ…。
ふとしたときに、「もっと良くなりたいな」とか、「このままじゃちょっと気になるな」と思うことって、誰にでもあると思うんです。
身体のことだったり、演奏のときのクセだったり、姿勢だったり、あるいは気持ちの持ち方だったり。
そんなとき、つい「しっくりくる感じ」を探してしまうことがあります。
自分に合った、ぴったりフィットするような感覚をつかもうとする。
でも実は、それを感じているときって、もう「変化する前」か、「まだ何も変わっていないとき」だったりするんです。
というのも、本当に何かが変わったときって、たいてい「しっくり」なんてしないものなんですよね。
むしろ、「なんだか変な感じがするな」「これで合ってるのかな?」って、少し居心地が悪く感じることの方が多いんです。
だからこそ、「まずは試してみること」がとても大切になります。
たとえば、「こうしてみたらどうだろう?」と、小さな実験のような気持ちでやってみる。
そしてやってみて、うまくいったかどうかよりも、「どんなふうに感じたか」「どこが変わったか」を観察してみる。
そうしたら、次はもう少し別の角度から試してみる。
そんなふうに、何度か小さな実験を重ねていくと、だんだんと身体の反応や自分のパターンが見えてくるようになります。
これは、私自身の最近の経験なのですが──
わたしの担当楽器はベースです
そのストラップの長さを、思いきって少し長めに変えてみたんです。
すると、もう、弾いていて違和感だらけで(笑)。
でも不思議なことに、身体は前よりもずっと楽になって、長年気になっていたクセも出にくくなってきたんです。
違和感はあるけれど、確かに何かが変わっている。
そして、その「変」が、これまでとは違う道へと導いてくれている感じがあるんです。
アレクサンダー・テクニークのレッスンでも、こうした“実験的な姿勢”をとても大切にしています。
「正しい形」を教え込むのではなくて、「自分にとって今、何が起こっているのか」を観察しながら、自分の反応や使い方を見つけていく。
そんなふうに、一緒に探索するような時間です。
もし今、何かを変えたいと思っている方がいたら。
ぜひ「しっくり」よりも、「ちょっとヘンだけど、やってみようかな」を選んでみてください。
違和感の向こう側に、新しい自由さや、軽さが待っているかもしれません。
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